「売上」より先に見るべき数字があります ―コインランドリーの本当の収益力 ―

コインランドリー経営の相談を受けていると、
よくこんな声を聞きます。
 
「売上は悪くないはずなのに、
 思ったほどお金が残らないんです」
 
この原因の多くは、
売上(PQ)だけを見て経営判断をしていることにあります。
 
売上は「結果」、利益は「構造」で決まる
 
売上は
P(単価)× Q(数量)
で決まります。
 
しかし、経営で本当に見るべきなのは、
そこから 何が引かれて、何が残るのか です。
 
そこで重要になるのが
V(変動費) と F(固定費) です。
 
V(変動費)=使うほど増えるコスト
 
コインランドリーにおけるV(変動費)とは、
 
水道代
 
ガス代
 
電気代
 
洗剤・薬剤
 
稼働に応じて増える消耗品費
 
 
など、利用回数が増えるほど比例して増える費用です。
 
MQ会計では、まず
M(限界利益)= P − V
を重視します。
 
つまり、
「1回使われたとき、いくら利益が生まれているのか」。
 
このMが薄いと、
どれだけ稼働(Q)を上げても、
経営は楽になりません。
 
 
F(固定費)=動かなくても出ていくコスト
 
そして、コインランドリー経営で
見落とされがちなのが F(固定費) です。
 
代表的な固定費には、
 
店舗家賃
 
リース料・ローン返済
 
減価償却費
 
保守・メンテナンス契約費
 
通信費・保険料
 
清掃・管理委託費
 
 
などがあります。
 
これらは、
稼働してもしなくても必ず発生する費用です。
 
つまり、
M(限界利益)で
このF(固定費)を超えなければ、
利益は1円も生まれません。
 
 
稼働率が高くても苦しい店の正体
 
「いつも機械は動いている」
「稼働率は高い」
 
それでも利益が出ない店舗には、
共通点があります。
 
P(単価)が低く、Mが取れていない
 
V(原価)が高く、1回あたりの利益が薄い
 
高額設備によりF(固定費)が重すぎる
 
 
この状態では、
忙しいだけの経営になってしまいます。
 
逆に、
 
適正なP設定
 
Vを抑えた運営
 
Fを回収できる規模と設計
 
ができていれば、
稼働率がそこまで高くなくても
安定して利益が残る店舗になります。
 
 
経営とは「PQを追うこと」ではない
 
これからのコインランドリー経営は、
 
どれだけ売れたか
ではなく
 
どんな利益構造になっているか
 
 
が問われる時代です。
 
P(単価)をどう設計するか
 
V(原価)をどうコントロールするか
 
F(固定費)を何年で回収する設計か
 
 
この3点を押さえることで、
経営は「感覚」から「設計」へ変わります。
 
 
 
 
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