コインランドリーの坪数別・機器台数別の収益比較|自分に合った規模の選び方

 

「コインランドリーを始めたいが、どのくらいの規模にすればいいかわからない」という相談は非常に多いです。10坪の小規模店と30坪の大型店では、初期費用・月間収益・必要な商圏人口がすべて異なります。この記事では、坪数別・機器台数別の収益シミュレーションを具体的な数字で比較し、自分の立地・資金・目標に合った規模選びの考え方を東海機材が解説します。


規模選びがコインランドリー経営の収益を決める

コインランドリーの規模(坪数・機器台数)は、次の3つの要素によって決まります。

① 商圏内の世帯数・需要規模

規模が大きいほど多くの機器を設置できますが、需要が少ない商圏では機器が稼働しきれず、固定費だけが増える結果になります。商圏に見合った規模を選ぶことが収益最大化の基本です。

② 初期投資額と資金計画

規模が大きくなるほど機器費用・工事費が増え、初期投資額が上がります。自己資金・融資の上限を踏まえた現実的な規模設定が必要です。

③ 運営・管理の負担

規模が大きくなるほど清掃・メンテナンスの手間が増えます。副業・兼業での運営を想定している場合、管理しきれる規模に留めることも重要な判断軸です。


坪数別・基本データの比較

まず規模ごとの基本的なデータを整理します。

規模 坪数 機器台数の目安 初期費用の目安 必要商圏世帯数
小規模(都市型) 8〜12坪 洗濯機3〜4台・乾燥機3〜4台 1,200万〜2,000万円 1,500世帯以上
中規模(標準型) 15〜25坪 洗濯機5〜7台・乾燥機5〜7台 2,000万〜3,200万円 3,000世帯以上
大型(郊外型) 30〜50坪 洗濯機8〜12台・乾燥機8〜12台 3,200万〜4,500万円 5,000世帯以上

機器台数は洗濯機と乾燥機の比率によっても変わります。乾燥機の稼働時間は洗濯機より短いため、乾燥機の台数を多めに設計することで回転率を高められます。


小規模店舗(10坪モデル)の収益シミュレーション

基本スペック

項目 内容
店舗面積 約10坪
機器構成 洗濯機(小)2台・洗濯機(大)1台・乾燥機(小)2台・乾燥機(大)2台
想定立地 都市部・駅周辺・マンション密集エリア
ターゲット 単身〜DINKS世帯・徒歩・自転車利用者

収益シミュレーション(月間)

項目 金額
想定売上(稼働安定後) 約35万〜45万円
変動費:電気代 約3万〜5万円
変動費:ガス代 約5万〜7万円
変動費:水道代 約1万〜2万円
変動費:洗剤・消耗品費 約0.5万円
変動費合計(売上比約30%) 約11万〜14万円
固定費:リース料・保険等 約16万〜18万円
月間利益(目安) 約8万〜13万円
損益分岐点売上高 約23万〜26万円

投資回収期間の目安

初期投資1,500万円・月間利益10万円の場合:1,500万円 ÷ 10万円 = 約150ヶ月(約12年6ヶ月)

初期投資1,500万円・月間利益13万円の場合:1,500万円 ÷ 13万円 = 約115ヶ月(約9年7ヶ月)

向いているケース

  • 都市部の小規模物件で初期投資を抑えたい
  • 単身・DINKS世帯が多い商圏で小回りの利く店を作りたい
  • 副業・兼業での運営で管理負担を最小限にしたい
  • 初めての出店でリスクを限定的にしたい

注意点

小規模店は機器の台数が少ないため、混雑時に利用者が待てずに離脱するリスクがあります。稼働率が上がりすぎると機会損失が発生するため、商圏規模に対して台数が足りないと感じた場合は追加投資を検討する必要があります。


中規模店舗(20坪モデル)の収益シミュレーション

基本スペック

項目 内容
店舗面積 約20坪
機器構成 洗濯機(小)2台・洗濯機(中)2台・洗濯機(大)1台・乾燥機(小)2台・乾燥機(大)3台
想定立地 郊外住宅地・ロードサイド・駐車場2〜4台確保可能な立地
ターゲット ファミリー世帯・車利用者・大物洗い需要

収益シミュレーション(月間)

項目 金額
想定売上(稼働安定後) 約60万〜80万円
変動費:電気代 約5万〜8万円
変動費:ガス代 約9万〜12万円
変動費:水道代 約2万〜3万円
変動費:洗剤・消耗品費 約1万円
変動費合計(売上比約30%) 約17万〜24万円
固定費:リース料・保険等 約25万〜30万円
月間利益(目安) 約18万〜26万円
損益分岐点売上高 約36万〜43万円

投資回収期間の目安

初期投資2,500万円・月間利益20万円の場合:2,500万円 ÷ 20万円 = 約125ヶ月(約10年5ヶ月)

初期投資2,500万円・月間利益26万円の場合:2,500万円 ÷ 26万円 = 約96ヶ月(約8年)

向いているケース

  • ファミリー世帯が多い郊外住宅地・ロードサイドへの出店
  • 布団・大物洗いの需要が高いエリア
  • 商圏世帯数3,000世帯以上が見込めるエリア
  • 初期費用と収益のバランスが取れた「標準型」を目指す場合

注意点

中規模店は初期費用・月間固定費ともに増えるため、損益分岐点も上がります。商圏世帯数・ファミリー層比率が十分でない場合、損益分岐点に届かないリスクがあります。開業前の商圏分析が特に重要です。


大型店舗(35坪モデル)の収益シミュレーション

基本スペック

項目 内容
店舗面積 約35坪
機器構成 洗濯機(各サイズ)8台・乾燥機(各サイズ)8台・スニーカーランドリー等
想定立地 広域幹線道路沿い・大型ショッピングモール近接・広い駐車場を持つ郊外
ターゲット ファミリー世帯全般・広域からの集客・大型洗いへの需要層

収益シミュレーション(月間)

項目 金額
想定売上(稼働安定後) 約100万〜130万円
変動費:電気代 約10万〜14万円
変動費:ガス代 約16万〜20万円
変動費:水道代 約3万〜5万円
変動費:洗剤・消耗品費 約2万円
変動費合計(売上比約30%) 約31万〜41万円
固定費:リース料・保険等 約38万〜45万円
月間利益(目安) 約24万〜44万円
損益分岐点売上高 約54万〜64万円

投資回収期間の目安

初期投資3,800万円・月間利益30万円の場合:3,800万円 ÷ 30万円 = 約127ヶ月(約10年7ヶ月)

初期投資3,800万円・月間利益44万円の場合:3,800万円 ÷ 44万円 = 約86ヶ月(約7年2ヶ月)

向いているケース

  • 幹線道路沿いで広域から集客できる好立地
  • 商圏世帯数5,000世帯以上が見込めるエリア
  • 2店舗目以降の出店でオーナーに運営ノウハウがある
  • スニーカーランドリー・毛布コースなど機能で差別化したい

注意点

大型店は月間固定費が高いため、損益分岐点の売上水準も高くなります。稼働率が上がるまでの期間、赤字が続くリスクが大きく、運転資金の確保が特に重要です。立地・商圏の確度が高い場合にのみ投資する規模感です。


3規模の総合比較

比較項目 小規模(10坪) 中規模(20坪) 大型(35坪)
初期費用 低(◎) 中(○) 高(△)
月間利益(上限) 低(△) 中(○) 高(◎)
損益分岐点の低さ 低くて有利(◎) 中(○) 高い(△)
管理の手軽さ 楽(◎) 普通(○) やや大変(△)
必要商圏世帯数 少なくてOK(◎) 中程度必要(○) 多く必要(△)
投資回収期間 長め(△) 標準(○) 短縮可能(○)

一言でまとめると:

  • 初めての出店・副業・都市型 → 小規模(10坪)
  • バランス重視・郊外ファミリー層狙い → 中規模(20坪)
  • 好立地が確保でき最大収益を狙う → 大型(35坪)

規模選びで見落としがちなポイント

乾燥機の台数を多めに設計する

洗濯機(30〜45分)に対して乾燥機(45〜60分)の使用時間が長いため、乾燥機が不足すると利用者が待ちきれずに離脱します。洗濯機:乾燥機の台数比率は、1:1〜1:1.5を目安に設計することが推奨されます。

大型機(17kg以上)の設置は差別化になる

布団・毛布・ジャンパー・カーペットなどを洗える大型機(17kg以上)は、家庭用洗濯機では対応できない需要を取り込める強みがあります。競合が大型機を持っていない商圏では、差別化の武器になります。

将来の機器追加スペースを確保しておく

開業時に目一杯機器を詰め込むのではなく、稼働率が上がった際に機器を追加できるスペースを確保しておくことが長期的な収益向上につながります。


よくある質問

坪数と機器台数は比例しますか?

概ね比例しますが、機器のサイズ・配置・通路幅の設計によって同じ坪数でも台数が変わります。東海機材では設計段階から最適な機器レイアウトをご提案しています。

小さく始めて後から増設することはできますか?

可能なケースがあります。ただし、後から配管・電気容量を拡張するには追加工事費が発生します。最初から拡張を想定した設計にしておく方が、トータルコストを抑えられます。

ガス乾燥機と電気乾燥機はどちらがよいですか?

ガス乾燥機は乾燥時間が短く(回転率向上)、仕上がりがふんわりするため利用者の満足度が高い傾向があります。一方で月間ガス代が発生します。電気乾燥機は初期設備費を抑えられますが、乾燥時間が長めです。東海機材では商圏・コンセプトに合わせた機器選定をご提案しています。

複数の坪数プランで迷っています。どう決めればよいですか?

商圏内の世帯数・想定売上・損益分岐点の3点を試算した上で判断するのが原則です。東海機材では複数プランの収益シミュレーション比較を無料で実施しています。


まとめ|規模は「商圏に合わせて選ぶ」のが原則

コインランドリーの規模選びに「大きいほど良い」「小さい方がリスクが低い」という単純な正解はありません。商圏内の世帯数・需要規模に見合った機器台数・坪数を選ぶことが、稼働率を高め、投資を効率的に回収するための基本原則です。

「自分の候補地にはどのくらいの規模が合っているか」を正確に判断するには、商圏分析と収益シミュレーションが欠かせません。東海機材では候補地の条件をお聞きした上で、最適な規模・機器構成を無料でご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。

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※本記事の収益シミュレーションは東海機材の実績をもとにしたモデルケースです。実際の数値は立地・機器構成・稼働率・ガス種別(都市ガス・プロパン)等によって変動します。開業前に必ず専門家による個別シミュレーションを実施してください。

運営:東海機材株式会社|コインランドリー経営ナビ 対応エリア:名古屋市・豊橋市・浜松市・静岡市・藤枝市・川崎市・東京・千葉

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