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コインランドリーの立地の選び方|商圏分析の方法と失敗しない出店判断のポイント
コインランドリー経営において、立地は収益の7割を決めると言っても過言ではありません。どれだけ優れた機器を導入し、清潔な店舗を作っても、そもそも利用者が来ない場所では事業は成立しません。この記事では、東海機材が20年・100件以上の開業サポートで蓄積してきた商圏分析の考え方と、立地選びで見るべき具体的なポイントを解説します。
なぜ立地選びがコインランドリー経営の成否を決めるのか
コインランドリーは「来てもらうビジネス」です。飲食店のようにSNSやグルメサイトで遠方から集客することはほとんどありません。主な利用者は店舗から半径500m〜1km以内に住む住民です。
この商圏内に十分な潜在利用者がいるかどうか、そして競合店と自店がどのように利用者を分かち合うかを、開業前に数値で把握することが立地判断の核心です。
感覚や「なんとなくいい場所」ではなく、データに基づいた意思決定ができるかどうかが、開業後の収益を大きく左右します。
商圏分析のステップ①:商圏人口と世帯数を把握する
基本的な考え方
コインランドリーの商圏は一般的に半径500m〜1kmとされています。ただし、以下の条件によって商圏の広さは変わります。
- 都市部(徒歩・自転車圏):半径300〜500m
- 郊外・ロードサイド(車利用前提):半径1〜3km
- 駐車場あり・幹線道路沿い:商圏が広がりやすい
必要な世帯数の目安
安定した収益を見込むためには、商圏内に一定数の世帯が必要です。東海機材の経験則では、次の世帯数が開業判断の目安になります。
| 店舗規模 | 商圏内の目安世帯数 |
|---|---|
| 小規模(10坪) | 1,500世帯以上 |
| 中規模(20坪) | 3,000世帯以上 |
| 大型(30坪以上) | 5,000世帯以上 |
世帯数は国勢調査データや国土交通省の地図情報(地理院地図・iSTAT MAP)で確認できます。
特に重要な「ファミリー層の比率」
コインランドリーの主要ターゲットは、洗濯物が多く大型乾燥機の需要が高い**ファミリー層(子育て世帯)**です。同じ3,000世帯でも、単身者中心のエリアとファミリー中心のエリアでは、想定売上が大きく異なります。
住民基本台帳のデータや自治体が公表している人口統計を活用し、商圏内の世帯構成を把握することが重要です。
商圏分析のステップ②:競合店の調査をする
競合の数と距離を把握する
Googleマップや現地調査で、商圏内(半径1〜2km)にある競合コインランドリーの数・場所・規模を確認します。
競合が多いエリアでは、利用者を奪い合う構図になるため、一店あたりの売上が低くなります。逆に競合がゼロのエリアは、需要が確かに存在するかを慎重に判断する必要があります(需要がないために競合がいないケースもある)。
競合店の「強さ」を評価する
競合の数だけでなく、各競合店の「集客力」を評価することが重要です。評価する視点は次の通りです。
| 評価項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 立地の優位性 | 幹線道路沿いか、駐車場は何台か |
| 設備の新しさ | 機器の年式・スペック |
| 店舗の清潔感 | 清掃状態・内装の明るさ |
| 営業時間 | 24時間か、時間制限があるか |
| 台数・回転率 | 混雑状況(時間帯別に確認) |
商圏分析のステップ③:Huffモデルで集客シェアを試算する
Huffモデルとは
Huffモデルは、複数の店舗が存在する場合に各店舗の集客シェアを確率で推計する手法です。小売業の商圏分析で広く使われており、コインランドリーの立地判断にも有効です。
基本的な考え方は「店舗の魅力度が高いほど、そして距離が近いほど、その店舗に行く確率が高まる」というものです。
計算の考え方
店舗Aへの集客確率は、次のように考えます。
P(A)= 店舗Aの魅力度 ÷ 距離² ÷(すべての店舗の「魅力度÷距離²」の合計)
魅力度は、機器の台数・清潔感・駐車場台数・営業時間・ブランド力などをスコア化して算出します。
具体例
商圏内に自店(新規)と競合店(既存)の2店舗がある場合を考えます。
| 店舗 | 魅力度スコア | 消費者からの距離 | 魅力度÷距離² |
|---|---|---|---|
| 自店(新規) | 80点 | 500m | 80÷0.25=320 |
| 競合A | 60点 | 300m | 60÷0.09=667 |
自店の集客確率 = 320 ÷(320 + 667)= 約32%
この場合、競合Aが距離の近さで優位に立っています。距離のハンデを覆すには、魅力度スコアを大幅に高めるか、別のエリアに出店を検討することが合理的な判断になります。
東海機材では、この計算を複数の競合・複数の居住エリアについて実施し、商圏全体の期待集客数と売上を試算する商圏分析を開業前に行っています。
立地選びで見るべき4つのポイント
ポイント①:視認性と導線
通りから店舗が見えるかどうかは集客に直結します。幹線道路沿いの店舗は、車で通過する人に存在を認知してもらいやすく、初回来店のきっかけになります。
路地裏や住宅街の奥まった場所にある店舗は、地域住民への認知に時間がかかる傾向があります。開業初期の売上が立ち上がるまでに時間がかかるため、運転資金を多めに確保する必要があります。
ポイント②:駐車場の有無と台数
郊外・ロードサイドでは、駐車場2〜4台以上が集客の必須条件と言えます。乾燥機を使う30〜60分の滞在中、駐車できなければその時点で利用者を失います。
都市部・駅近エリアでは徒歩・自転車利用者がメインになるため、駐車場がなくても成立するケースはありますが、その分商圏が狭くなります。
ポイント③:競合との差別化要素
同一商圏内に競合店がある場合、差別化なしでは利用者を奪うことはできません。東海機材が提案する差別化の方向性は主に3つです。
- 機器スペックの優位性:大容量洗濯機・スチームコースなど競合にない機能
- コンセプト差別化:「お肌ランドリー」のようなスキンケア特化型のブランド訴求
- サービス充実:清掃頻度・照明・待合スペースなど滞在環境の向上
ポイント④:将来の人口動態
現在の世帯数だけでなく、5〜10年後の人口動態を見ることも重要です。人口減少が進む地域では、開業時に十分な商圏人口があっても、数年後には利用者が減少するリスクがあります。
国立社会保障・人口問題研究所が公表している地域別将来人口推計を確認することで、長期的な立地リスクを事前に把握できます。
東海機材が「お断りする」立地の共通点
東海機材では、商圏分析の結果として収益が見込めないと判断した場合、開業をお断りするケースがあります。お断りする立地に多い共通点は次の通りです。
- 商圏内の世帯数が少なすぎる(特にファミリー層が少ない単身者エリア)
- 半径1km以内に競合店が2店舗以上あり、かつ差別化余地が乏しい
- 駐車場が確保できないロードサイド物件
- 幹線道路からの視認性がゼロの物件
- 将来の人口減少が顕著なエリア
「費用を出していただいたのに儲からなかった」という結果を避けることが、長期的な信頼関係につながると東海機材は考えています。
詳しくは「導入をお断りした事例」のページもご覧ください。
よくある質問
立地の良し悪しはどうやって判断すればよいですか?
世帯数・ファミリー層比率・競合状況・視認性・駐車場の4点を数値で確認することが基本です。感覚だけで判断するのは危険で、特に商圏内の世帯数と競合店のHuffモデルによるシェア試算は、専門家と一緒に行うことをおすすめします。
既存の競合店が多いエリアでは開業できませんか?
競合が多くても、明確な差別化要素があれば開業は可能です。ただし、「機器を置けば勝てる」という安易な考えは禁物です。競合の弱点(清掃が行き届いていない・機器が古い・駐車場が狭いなど)を具体的に把握した上で、自店の優位性を設計することが必要です。
自分でも商圏分析できますか?
国勢調査データやGoogleマップを使えば基礎的な調査はできます。ただし、Huffモデルによる集客シェアの試算や、将来人口を含めた総合的な判断は専門的な知識が必要です。東海機材では無料で商圏調査・収益シミュレーションを実施しています。
候補地が複数ある場合、どう絞り込めばよいですか?
各候補地について、商圏内世帯数・競合状況・Huffモデルによる期待集客シェアを比較し、最も収益性の高い立地を選定します。東海機材では複数候補地の比較分析も承っています。
まとめ|立地判断は「感覚」ではなく「数字」で行う
コインランドリーの立地選びは、商圏人口・競合状況・Huffモデルによる集客シェアの3点を数値化することで、感覚ではなくデータに基づいた判断ができます。
「この土地でコインランドリーを始めて大丈夫か」という問いへの答えは、専門家による商圏分析なしには出せません。東海機材では、候補地の情報をお聞きした上で無料の商圏分析・収益シミュレーションを実施しています。見込みが薄ければ正直にお伝えします。まずはお気軽にご相談ください。
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運営:東海機材株式会社|コインランドリー経営ナビ
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