コインランドリーの投資回収期間はどのくらい?損益分岐点の計算方法を徹底解説

 

コインランドリー開業を検討する上で、「投資した費用は何年で回収できるのか」「毎月いくら売上があれば赤字にならないのか」は避けて通れない疑問です。この記事では、損益分岐点の計算方法と投資回収期間のシミュレーションを、実際の数字を使いながら東海機材が解説します。自分の計画に当てはめて使える計算式も紹介しますので、ぜひ手元の数字でも試してみてください。


損益分岐点とは何か

損益分岐点とは、売上と経費がちょうど釣り合い、利益も損失も発生しない売上水準のことです。コインランドリー経営では「月間の損益分岐点売上高」を把握しておくことが、経営の安定性を判断する第一歩になります。

損益分岐点を上回る売上が続けば黒字、下回れば赤字です。シンプルですが、この一点を開業前に数値化できているかどうかが、黒字化できる店舗とそうでない店舗を分ける大きな差になります。


損益分岐点の計算方法

基本の計算式

損益分岐点売上高は、次の式で求められます。

損益分岐点売上高 = 固定費 ÷(1 − 変動費率)

ここでの「固定費」とは売上の有無にかかわらず発生する費用(リース料・家賃・人件費など)、「変動費」とは売上に比例して増減する費用(水道光熱費・洗剤代など)を指します。

固定費と変動費の分類

コインランドリー経営における主な費用を、固定費と変動費に分けると次のようになります。

区分 費用項目 月額目安
固定費 機器リース料(または減価償却費) 10万〜20万円
固定費 家賃・地代(自己所有地の場合は機会費用) 0〜15万円
固定費 保険・通信費等 1万〜2万円
変動費 電気代 4万〜10万円
変動費 ガス代(ガス式乾燥機の場合) 8万〜20万円
変動費 水道代 2万〜5万円
変動費 洗剤・消耗品費 1万〜3万円

電気代・ガス代・水道代は厳密には「準変動費」(稼働率に応じて変動する部分と、常時発生する基本料金部分の両方を持つ費用)ですが、簡易計算では変動費として扱うのが一般的です。

 

計算例

仮に、固定費が月25万円、変動費率(売上に対する変動費の割合)が30%だとします。このうち約半分をガス代が占めるケースを想定します。

損益分岐点売上高 = 25万円 ÷(1 − 0.3)= 25万円 ÷ 0.7 = 約35.7万円

つまり、月間売上が35.7万円を超えれば黒字、下回れば赤字という計算になります。


規模別の損益分岐点シミュレーション

実際の規模感に当てはめたシミュレーションを見てみましょう。ここではガス式乾燥機を中心とした構成を想定し、変動費率は売上の約30%、そのうち約半分をガス代が占める前提で計算しています。

 

都市型・小規模店舗(10坪)の場合

項目 金額
固定費(月) 約18万円
変動費:電気代 約4万円
変動費:ガス代 約6万円
変動費:水道代 約1.5万円
変動費:洗剤・消耗品費 約0.5万円
変動費率(売上比) 約30%
損益分岐点売上高 約26万円
想定売上(稼働安定後) 約40万円
月間利益(目安) 約10万円

 

郊外型・中規模店舗(20坪)の場合

項目 金額
固定費(月) 約28万円
変動費:電気代 約7万円
変動費:ガス代 約10.5万円
変動費:水道代 約2.5万円
変動費:洗剤・消耗品費 約1万円
変動費率(売上比) 約30%
損益分岐点売上高 約40万円
想定売上(稼働安定後) 約70万円
月間利益(目安) 約21万円

 

大型店舗(30〜50坪)の場合

項目 金額
固定費(月) 約42万円
変動費:電気代 約11万円
変動費:ガス代 約16.5万円
変動費:水道代 約4万円
変動費:洗剤・消耗品費 約1.5万円
変動費率(売上比) 約30%
損益分岐点売上高 約60万円
想定売上(稼働安定後) 約110万円
月間利益(目安) 約35万円

※いずれも東海機材での実績をもとにしたモデルケースです。実際の数値は立地・機器構成・競合状況によって変動します。


投資回収期間の計算方法

基本の計算式

投資回収期間は、初期投資額を月間利益で割ることで求められます。

投資回収期間(月)= 初期投資額 ÷ 月間利益

計算例(郊外型・20坪モデル)

  • 初期投資額:2,500万円
  • 月間利益:約21万円

投資回収期間 = 2,500万円 ÷ 21万円 = 約119ヶ月(約9年11ヶ月)

仮に稼働率が向上し月間利益が35万円まで伸びれば、回収期間は次のように短縮されます。

投資回収期間 = 2,500万円 ÷ 35万円 = 約71ヶ月(約5年11ヶ月)

このように、月間利益をどれだけ伸ばせるかが回収期間を大きく左右します。稼働率の向上・経費の最適化が、回収期間短縮の主な打ち手になります。ガス代の比重が大きい構成では特に、稼働率向上と熱効率の良い機種選定が回収期間に直結します。


投資回収期間を短縮する3つのポイント

稼働率を高める

機器の稼働していない時間帯が長いほど、収益機会を逃しています。クラウド管理システムで稼働データを確認し、稼働の少ない曜日・時間帯にキャンペーンを実施するなど、稼働率向上の打ち手を継続的に行うことが回収期間の短縮につながります。

変動費率を抑える

節水型・省エネ型の機器を選定することで、電気代・ガス代・水道代といった変動費を抑えられます。特にガス式乾燥機は機種ごとに熱効率の差が大きく、効率の良い機種を選ぶだけで月のガス代が数万円単位で変わることもあります。初期費用がやや高くても、長期的な変動費率の低下によって損益分岐点が下がり、結果的に回収期間が短縮されるケースもあります。

固定費を見直す

リース契約と購入のどちらが総支払額で有利か、契約期間ごとに比較検討することも重要です。また、運転資金を必要以上に借入で賄うと金利負担という固定費が増えるため、資金計画全体のバランスを見ることが大切です。


損益分岐点を「開業前」に把握する重要性

ここまで紹介した計算は、開業後に行うものではなく、開業前に行うべきものです。

開業前にこの数字をシミュレーションしておけば、「この立地・この規模であれば、現実的に黒字化できるかどうか」を契約前に判断できます。逆に、これを行わずに開業すると、損益分岐点に届かないまま運営を続け、資金がショートしてから初めて問題に気づく、というケースが起こり得ます。

東海機材では、開業前の段階で商圏調査と損益分岐点シミュレーションを実施し、黒字化が見込めない案件については正直にお伝えする「黒字保証プラン」を提供しています。数字に基づいた意思決定をサポートすることが、長期的な信頼関係につながると考えています。

詳しくは「黒字保証プランの詳細」のページもご覧ください。


よくある質問

損益分岐点はどのくらいの稼働率に相当しますか?

機器の最大稼働時間に対する割合で考えると、店舗規模にもよりますが、おおむね8〜12%程度の稼働率で損益分岐点に到達するケースが多く見られます。稼働率15%以上を安定して確保できれば、利益が出やすい水準といえます。

投資回収期間の目安は何年が一般的ですか?

立地や規模によって幅がありますが、5〜8年程度を目安に計画するケースが多いです。これより大幅に長い場合は、立地や費用構造の見直しを検討する余地があります。

機器を購入とリースのどちらにすべきか、損益分岐点の計算は変わりますか?

変わります。購入の場合は初期費用が増える一方で月々の固定費(減価償却費)は比較的軽くなり、リースの場合は初期費用を抑えられる一方で月々の固定費(リース料)が重くなります。どちらが自分の資金計画に合うか、シミュレーションで比較することをおすすめします。

自分の物件・立地でシミュレーションしてもらえますか?

可能です。東海機材では立地条件や物件情報をお聞きした上で、無料の収益シミュレーションを実施しています。


まとめ|数字で「黒字化できるか」を開業前に確認する

コインランドリー経営における損益分岐点・投資回収期間の計算は、決して難しいものではありません。固定費・変動費・初期投資額という3つの数字さえ把握できれば、自分の計画が現実的に黒字化できるかどうかを事前に判断できます。

「自分の場合の損益分岐点はいくらか」「何年で回収できるのか」を正確に知りたい方は、専門家によるシミュレーションを受けることをおすすめします。東海機材では、無料で収益シミュレーションを承っています。見込みが薄ければ正直にお伝えします。まずはお気軽にご相談ください。

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運営:東海機材株式会社|コインランドリー経営ナビ
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