売上だけを見ていませんか? コインランドリー経営における「表の数字」と「裏の数字」

 

コインランドリー経営において、多くのオーナーが毎日確認する数字があります。

売上、利用回数、客単価、稼働率。

もちろん、それらは大切な数字です。

しかし、成長を続ける店舗と伸び悩む店舗の違いは、「表の数字」だけでなく、「裏の数字」を見ているかどうかにあるのかもしれません。

表の数字とは何か?

表の数字とは、目に見える売上や利用実績です。

例えば、

- 洗濯機売上
- 乾燥機売上
- スニーカーランドリー売上
- プリペイドカード売上
- 月間利用者数

などです。

経営者として当然気になる数字ですが、実はこれらは結果であって、原因ではありません。

マーケティングの視点で見ると、本当に重要なのは、その数字を生み出している「裏側の価値」です。

裏の数字とは何か?

裏の数字とは、決算書には直接現れない資産です。

例えば、

- 地域での認知度
- 来店動機
- リピート率
- お客様との関係性
- 口コミの発生
- ファンの数
- LINE登録者数
- SNSでの話題化

などです。

これらはすぐに売上にはなりません。

しかし、長期的には売上を大きく左右します。

なぜ同じ設備でも売上に差が出るのか

最近のコインランドリーは設備性能が高くなり、店舗ごとの差は小さくなっています。

大型乾燥機もキャッシュレス決済も、数年経てば多くの店舗が導入します。

つまり設備だけでは差別化が難しくなっているのです。

そこで重要になるのが「裏の数字」です。

お客様が、

「あの店は清潔だから」

「あの店は雰囲気が良いから」

「あの店は肌にやさしい洗濯を提案しているから」

という理由で選ぶようになると、価格競争から抜け出すことができます。

イベントは売上ではなくマーケティング

例えば、店舗でラジオ体操を開催したとします。

参加費は無料。

その場で大きな売上が発生するわけではありません。

表の数字だけ見れば、非効率な活動に見えるかもしれません。

しかし、裏の数字で考えるとどうでしょう。

ラジオ体操を通じて、

- 地域住民との接点が増える
- 店舗の認知度が上がる
- オーナーの顔を覚えてもらえる
- 来店の心理的ハードルが下がる
- 口コミが生まれる

という効果があります。

結果として、「洗濯するならあの店に行こう」という選択につながります。

つまりラジオ体操は売上商品ではなく、集客装置なのです。

コインランドリーの本当の商品は何か?

多くのオーナーは、

「洗濯サービスを売っている」

と考えています。

しかしマーケティングの視点では少し違います。

お客様が購入しているのは、

- 清潔な暮らし
- 家事負担の軽減
- 快適な生活
- 安心感
- 心地よさ

です。

つまり洗濯機や乾燥機は、その価値を提供するための手段に過ぎません。

これからのコインランドリー経営

これからの時代は、設備投資だけでは差別化が難しくなります。

だからこそ、

「売上をどう増やすか」

ではなく、

「地域との関係性をどう増やすか」

を考えることが重要になります。

売上は表の数字です。

しかし、その売上を支えているのは、お客様との信頼関係や店舗への愛着という裏の数字です。

設備を磨くことも大切ですが、それと同じくらい「選ばれる理由」を育てることも大切です。

表の数字を見る経営から、裏の数字を育てる経営へ。

それが、これからのコインランドリー経営に求められるマーケティングではないでしょうか。

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